双子は魔法使い!?

「おゆおい、人前で内緒話はないじゃろう?」

早乙女がクスクスと笑いながら言った。

「まあ…2人で内緒話をするとゆうこたぁ、やっぱしほんまなんじゃの。

そうゆうことじゃの?」

ニヤニヤと笑いながら、早乙女はジリジリと俺たちに歩み寄ってきた。

逃げるように、俺たちも1歩ずつ後ろに下がる。

「完ッ全に、悪徳業者のノリじゃない…」

怯えたような小さな声で、未来が言った。

俺のブレザーのすそを握りしめる彼女の手が震えている。

「と言うかさ…」

できるだけ怖さを隠しながら、俺は声を出した。

「何だ?」

「証拠もねーのに、よくそんなこと言えるな」

そう言った俺に、早乙女の片眉がピクリと動いた。