双子は魔法使い！？

今が体育の授業じゃったとゆうことを忘れとったんじゃ。

わしゃぁ何をしとるんじゃ？

「早乙女、すまん」

その声に顔をあげると、コートの向こうから心配そうにわしを見ょぉる佐藤過去と目があったんじゃ。

「今のボール、俺が打ったから」

佐藤過去がわしに謝ったんじゃ。

「ああ、気にせんでええから。

ちぃとボーッとしょぉっただけだし」

心配そうな佐藤過去に対し、わしゃぁ笑いもってゆぅた。

「リュウ、サーブ」

「おう」

わしゃぁバレーボールをひらうと、コートの外に出た。

「過去、頑張ってー！」

他のクラスメイトに混じってコートの外から見学しとる佐藤未来がエールを送ったんじゃ。

佐藤過去はそがぁな姉のエールに対し、手を振って答えた。