「やっぱりすごいね、Dr.バギー」

未来が言った。

「魔法界のすごい人だからな」

「いつか書物に載るかな?」

そう言った未来に、
「あんなにすごけりゃ、載るだろ。

載らないっつー方が間違ってる」

俺は言い返した。

「じゃあ、載らなかったら?」

「載せようとしない方がバカだと思う」

「だよね」

フフと、未来は笑った。

「それよりも、腹減った」

俺は体操するように、腕を空に向かってあげた。

「いろいろとあったもんね」

「さっさと帰って、飯にするぞ」

「うん、そうしよっか」

俺たちは姿を消した。

何だかんだと言いながら、俺たちも人間界の生活になじんできた。

しかし…それが今すぐ崩壊されることに、俺たちはまだ気づいていなかった。