「ただいまー……」

「……」

(仕事か……)

家の中に言っても返事が帰ってくるわけでもなく……真っ暗な玄関をスイッチ一つで明るくする。

ここに姫や高梁が居てくれれば賑やかなのに……。

そんなことを考えながら、やはり真っ暗な廊下を明るくせずに風呂場まで歩く。

「……うわ」

風呂場に行き、風呂の蓋を開けると昨日の湯がそのまんま。風呂洗って風呂沸かして……あ、洗濯物もどうにかしなきゃ。