二年後の冬。


麻衣…二十歳。

エスカレーター式の大学に通う、ピチピチ女子大生。

太一…三十歳。

不況の煽りを受けるしがないサラリー。


「麻衣、いよいよ
二年後は卒業やな。」


「うん。大学生活が、あっというまだよ。

「早いなぁ…。
はや、二年になるんやな。」


「そうだね。もう二年経つんだね。」


麻衣の作ったチャー飯を食う。