「え……?」


甘い吐息と一緒に、驚きの声。


「一緒に暮らさへんか?
そして…卒業したら、結婚…して下さい。」


「いきなり?」


目ん玉を真ん丸にして、俺をジィーっと見る。


「いきなりやなかったら、いつ言うねん。」


「や…あの…そんな急に…何の前触れも無く…。」


「俺の中では、ずっと考えてた事やねん。週末だけ泊まりにくる生活になってから、毎日一緒におれたらな…って。
目覚めた時、麻衣がいてたら幸せやろな…って。
俺も、30や。
それなりの蓄えは有るし、麻衣を養っていくだけの給料も貰ってる。
返事は待つから。
考えてくれへんか?」