あの時のあたしはなにもかもが上手くいくって思った。だけど・・・壊れるきっかけはすぐに訪れた。
その日は安定しない天気で雨が降ったり止んだりを繰り返して肌寒い日だった。あたしは図書室で地球に帰る方法を探していたらある本を見つけた。
その本には七代前のマサルドリア王がある遺跡に訪れた時に魔石と鍵が反応して空間に割れ目ができた。そして割れ目の先には見たこともない光景が見えたって書かれている。あたしはその本を抱えてディーンの部屋に走った。
『ディーン、見つけた!見つけたよ、帰る方法。』
『本当か!?』
『マジマジ、この本見てよ。』
図書室で見つけた本を書類の上に広げて、ディーンはその本を読み始めた。
『これは・・・あまり期待できんな。』
『何で?だってココに空間の割れ目が出てきたって書いてる、これ絶対異世界の入口だって。』
『そのような話は聞いたこともない。そもそも七代前の王は空想好きだったと聞いている。信用するのはどうかと思うが…。それにその割れ目がチキュウに繋がっているとも限らん。』
『そんなの行って確かめてみたらいいじゃない。』
『それにだ、この本に遺跡というのは人間領土にあると書かれている。危険が大きすぎる。そのような場所に貴様を連れて行くのは・・・。』
その日は安定しない天気で雨が降ったり止んだりを繰り返して肌寒い日だった。あたしは図書室で地球に帰る方法を探していたらある本を見つけた。
その本には七代前のマサルドリア王がある遺跡に訪れた時に魔石と鍵が反応して空間に割れ目ができた。そして割れ目の先には見たこともない光景が見えたって書かれている。あたしはその本を抱えてディーンの部屋に走った。
『ディーン、見つけた!見つけたよ、帰る方法。』
『本当か!?』
『マジマジ、この本見てよ。』
図書室で見つけた本を書類の上に広げて、ディーンはその本を読み始めた。
『これは・・・あまり期待できんな。』
『何で?だってココに空間の割れ目が出てきたって書いてる、これ絶対異世界の入口だって。』
『そのような話は聞いたこともない。そもそも七代前の王は空想好きだったと聞いている。信用するのはどうかと思うが…。それにその割れ目がチキュウに繋がっているとも限らん。』
『そんなの行って確かめてみたらいいじゃない。』
『それにだ、この本に遺跡というのは人間領土にあると書かれている。危険が大きすぎる。そのような場所に貴様を連れて行くのは・・・。』

