またあの暗い部屋の夢を見た。今のあたしはスゴく怯えている。あんなに開いて欲しいと願っていたはずなのに、今は扉が開くのが怖い。扉から鍵がはずされる音がする。ダメ、お願い開かないで。
「・・・へ・・・か・・・。」
ゆっくりと扉が開いて光が差し込んでくる。
「・・・へ・・い・・・か。」
完全に扉が開いて強い光の中から誰かが来る。黒いコートを着て顔を隠して性別さえ分からない、その人はあたしに近づいて手を伸ばしてくる。やめて、あたしに触らないで。
『陛下、起きてください。』
『触らないで!!』
シーバーが肩を揺すって起こしてくれたみたいで、あたしが叫ぶと手を引っ込めた。
『すいません、しかしマサルドリアの国境に着きましたので起きていただかないと。』
『あ、ごめん。変な夢見ちゃって、シーバーに言ったんじゃないの。』
『お気になさらずに。それより大丈夫ですか?凄い汗ですよ。』
『うん、平気。』
『ならいいのですが。では顔を隠して、国境の人間に魔族だと知られると面倒なことになりますから。』
シーバーの言うとおりにして、フードを深く被って頭と顔を隠した。シーバーは先に関所の人と話をつけてくると話に行った。
少し時間がかかったけど、なんとか安全に通過できた。あとは真っ直ぐマサルドリアを目指して走り出した。ディーンと会えると思うと、心の中ではしゃいでいるあたしがいるのを感じた。
数日離れていただけなのに、もう何年も会っていないような気がする。マサルドリアに近づくにつれて会いたいという気持ちがドンドン強くなる。会いたい、愛しいあの人に会いたい。
マサルドリアが見えてきた!門番はあたしの姿を見るとすぐに門を開けてくれて、町の人はお帰りなさいと歓迎してくれた。
「・・・へ・・・か・・・。」
ゆっくりと扉が開いて光が差し込んでくる。
「・・・へ・・い・・・か。」
完全に扉が開いて強い光の中から誰かが来る。黒いコートを着て顔を隠して性別さえ分からない、その人はあたしに近づいて手を伸ばしてくる。やめて、あたしに触らないで。
『陛下、起きてください。』
『触らないで!!』
シーバーが肩を揺すって起こしてくれたみたいで、あたしが叫ぶと手を引っ込めた。
『すいません、しかしマサルドリアの国境に着きましたので起きていただかないと。』
『あ、ごめん。変な夢見ちゃって、シーバーに言ったんじゃないの。』
『お気になさらずに。それより大丈夫ですか?凄い汗ですよ。』
『うん、平気。』
『ならいいのですが。では顔を隠して、国境の人間に魔族だと知られると面倒なことになりますから。』
シーバーの言うとおりにして、フードを深く被って頭と顔を隠した。シーバーは先に関所の人と話をつけてくると話に行った。
少し時間がかかったけど、なんとか安全に通過できた。あとは真っ直ぐマサルドリアを目指して走り出した。ディーンと会えると思うと、心の中ではしゃいでいるあたしがいるのを感じた。
数日離れていただけなのに、もう何年も会っていないような気がする。マサルドリアに近づくにつれて会いたいという気持ちがドンドン強くなる。会いたい、愛しいあの人に会いたい。
マサルドリアが見えてきた!門番はあたしの姿を見るとすぐに門を開けてくれて、町の人はお帰りなさいと歓迎してくれた。

