『運んでくれてありがと…
もぉ自分で冷やしてテーピングとかするから教室戻っていいよ』



「何言ってんだよ
俺のお嬢様なのにそんなことできる訳ないだろ…」





それから黙々とあたしの手当てをしてくれた
さすが小さい頃から英才教育受けて育っただけあって手当ての仕方もうまい






「なぁ…なんでお前こんな怪我するんだ
成績とか全部見たけど体育の成績って小学生の時からオール5だよな」



『なに勝手に見てんのよ
それしかとり得ないけどなんか文句でもあんの』


「定期テストだって90点以上しかとってないのにそれだけがとり得とかよく言えるよな」

『だって美穂とか満点しか取ったことないよ』


「周りが特殊なだけだろ
それに拓也は天性のバカじゃないか笑」


『なに?もぉ仲良くなってんの??』



「不機嫌なお嬢様のおかげであの2人が話しかけてくれたよ
悪かったな
勝手に素性バラしたりして…」