「はぁ…」

半信半疑の返事。

「まぁ、ちょっとしたお泊まり会だ。
なんていうと…主任にどやされそうだがな」

と彼。

確かにそうなのだ。
他校は、かなりの強豪で、国家試験を合格したような生徒がそろっていると聞いている。
だから…
私立の部活生が出場しても…
かなりの確率で上位に立つことは…ない。

だから、絵里を外したのだ。

「先生は起きれます?」

と佳奈。
すると…

「俺を起こしてくれるのは…
5個の目覚まし時計だけだ…」

と呟く。
と、思い切って言ってみる。

「起こしてあげましょうか?」

と。
すると…

「もし、集合時間にこれなかったら…頼む」

と彼。
ダメもとで言ったのだが…

「そうきますかっ」

まるで拍子抜けだ。

「大丈夫だとは思うんだけどなぁ」

「じゃ、その時は、先生の家にかければいいですか?」

「番号…知ってるんだっけ?」

「1年の時の緊急連絡網に先生の番号書いてありました」

「あ、そうだよな。
物持ちいいなぁお前」

感心したように佳奈を見る。
で…

「頼むぞ!」

またおおきな伸びをしながら言った。