「けっ、つまんねぇ…分かってるじゃないか」

「だから、聞いてましたって」

真剣に言う彼女を見、笑う。

「分かってるよ。
それより…大丈夫か?」

肩を指さす。

「え?あぁ、大丈夫ですよ。
もう、なんでも持てますし」

とVサインをする佳奈。

「それならいいんだけどな。
あ、明日、ちゃんと起きれるか?」

伸びをしながら言う。

「起きれますよ。
えっと…7時半集合でしたよね」

「その通りです。
おやつは400円まで!」

「遠足じゃないです」

「あははっ」

笑う彼。
つられて笑う佳奈。

「まぁ、きっと問題も難しいはずだから、気楽な気分でやればいいよ。
まぁ、就活の合間の息抜きだと思っとけ」

と彼。