先生のビー玉

「あいつらは?
昼飯とか、食いに行かないのか?」

「えっと、貴子は朝の一件でバツ練をもらっちゃったんです」

「それで待ってるのか。
で、一之瀬は?」

「恭子は先に行ってるって。
だから、貴子待ちなんです」

「そうか」

頷くと何やらし始めた彼。

「何やってんですか?」

「ん?お仕事」

「そんなのわかってますよ」

笑いながら鞄からパンフレットをだしていると、

「ん?あぁ、もうそんな時期か」

「そうです。
もうすぐ通うんですよ」

嬉しそうにパンフレットを眺めている佳奈を見て、

「免許取ったら、危なっかしいから特訓してやる」

と笑う彼。
そんな彼を見、

「お願いしますね」

笑って言う佳奈だった。