先生のビー玉

なぜか全校リレーの教師チームに抜擢された俺。

確かに学生時代は体はよく動かしてはいたが…
これで走れとは…靭帯切るぞ…

なんて思っている俺。

とりあえずトイレにでも行って気合い入れるか。


そしてトイレから出、テントに戻ろうとすると、前に彼女が歩いている。


全校リレーに出ることが話題になった。


笑いながらそれに答えていると…
彼女がなにやらし始めた。
そして…

差し出した小さな巾着袋。



「これ、おまじないかけましたから」


笑っている彼女。
思わず、正気を失うところだった。
彼女の表情に気付き、あわてて受け取る俺。

どうやら勘違いしていたらしい。


怒るわけがないだろ…

急なサプライズに驚いて対処ができなかっただけだ。


後に…


「田村先生…怪しいです。その笑顔」


池田先生が突っ込まれる。


怪しくて結構。
俺は素直に



うれしいんだから。