先生のビー玉

後から池田先生にも言われたが…

まぁ、何事も我慢する彼女の事だ。
強制的に連れて行って正解だったのかもしれない。

荒城の月を舞っている彼女を見つめながらそう思って苦笑いをする俺だった。


そして、彼女を担いだその感触を思い出しながら…


ニヤける自分がいた。


あくまでも…心の中で。


今、ニヤけていたら…あまりにも怪しい教師だろ。



そして、自分の行動にも驚いてもいた。

彼女に触れてしまった自分。


「こりゃ…今日は眠れねぇな…」


なんて思わず呟いてしまった。