そんなある日、文書が回ってきた。

体育大会委員会について…

「あぁ、もうそんな時期ですか」

そう呟くと、

「今年は田村先生が集計の責任者ですからね」

と主任から言われる。

まぁいいか、テントの中で涼めるし…

なんて思いつつ委員会へ。

そこで思わず目を疑った。

神田と楽しそうに話す彼女がそこにいるのだ。

彼女はどの係だろうか…
もしかしたらっ


なんて思ったが、俺の周りにいるのは普通科の生徒ばかり。


「お前ら…エクセルなんてやったことあるか?」


と聞いてみたが…頭をかしげる生徒ばかり。


彼女はと言えば、神田と一緒に救護係。


そんなのねぇよ…


なんて思いつつとりあえず係の生徒に説明を行った。


もうどうにでもなれ


ってな感じで。
それが終わると、生徒たちはぞろぞろと教室から出ていく。
神田と彼女は片付けを頼まれたらしく、二人でせっせと働いている。


やっぱり良い生徒だ


なんて思っていると…