先生のビー玉

トイレを済ませ、テントに戻ろうとしたときである。

ポンッ

と頭を小突かれた。
パッと振り向くと…

「あ、先生って…何やってんですか?」

「ん?トイレです」

「あはは…そうでしたか」

「で、大丈夫か?疼くか?」

「まぁ、少しは…
あ、リレーに出るんですね」

佳奈が言うと、

「出るというか、強制的だな」

と苦笑いの彼。

「そうなんだ」

佳奈が笑うと、

「ちゃんと応援しろよ。
老体にムチ打って走るんだからな」

と言ったのだ。

「あ、ちゃんと応援しますよ!
あっそうだっ」

「ん?」

佳奈は短パンのポケットからあの巾着を取りだす。
ゴニョゴニョと呟く佳奈。