先生のビー玉

体育館では、貴子と恭子が待っていてくれた。
3人で話しながら着替えていると…

案の定やってきた。


絵里だ。


「ちょっとあんた、何様のつもり?」

と…

「何様って何よっ」

恭子が買って出る。

「はぁ?あんたに言ってんじゃないの。
佳奈に言ってんのよ」

と絵里も負けていない。

「ガラスの破片を踏んで怪我したの」

佳奈が言うと、

「わざと踏んだわけ?」

「そんなわけないじゃない」

「あんたならやりかねないわ。
先生の優しさを逆手に取ったってわけね」

「そんなんじゃない」

「表向き普通の顔してさ、そういうことするわけね」

なんて自分勝手に解釈する絵里。
先ほどから黙っていた貴子が口を開いた。