そしてその場に居づらくなった俺は、彼女に近藤たちを帰すように指示した。
彼女がパソコン室を出て行ったあと…

思わず大きなため息をついた。



やばい…

マジでやばい…

完全に…気持ちイっちゃってるわ…


今さっき抱きとめた彼女を思い出してる俺を…笑った。




が…

そんな感情に浸っている暇はなかったのだ。
余りにも時間がかかりすぎているのに気付いた俺は、パソコン室を出て隣のパソコン室との間にある準備室に入った。


「あれ?帰ったのか?まさか…」

誰もいないのだ。
さっきまでいたはずのパソコン室に入ったが、彼女の荷物がない。


おかしい。


ソフトなどを片付けて職員室に戻ったが…いない。
すると、神田がやってきたのだ。