夏休みが終わり、文化祭シーズンがやってきた。
なんと、生徒会のほうからパソコン部でもなにかやってくれと言われてしまった俺は、とりあえずその場ウケしそうな占いなんかすることにした。

３年生は引退したが、文化祭は別である。
各クラスにも担当があるが、こっちも部員には手伝ってもらわなきゃ困る。
ソフトなんて使いこなせない俺は苛立っていた。
だいたいどうしてこんなことをしなきゃならないんだ？
なんて思いながら部室へ。

すると、近藤が安藤の事を言っている。
いつのまにかやってきていた安藤が、自分も常駐するなんて言っていた…
が、そんなのどうでもいい。
とにかくこのソフトをモノにしなきゃ文化祭なんて来ないんだ。

そこで、彼女を引き連れ隣のパソコン室で操作を始めた。

ソフトを起動させ、考えた。


さて…
誰と占うべきか…
相手…？


隣を見ると、神田と一之瀬をやってみようなんて笑いながらやっている彼女。
思わず勝手に…いや、自然に手が動いていた。

田村幸一
戸田佳奈

生年月日は…多分あってる。
こないだ履歴書で見たばっかりだったから。

まぁ、そもそもそれを知ってること自体、不思議なのだが。
印刷した用紙を見た。