「行かなくていいよっ」

恭子が言う。

「でも、ちゃんとタイムスケジュール組んじゃってるから駄目だよ」

と言う佳奈。
間に立った貴子…

「じゃぁさ、みんなで行くべし。
ちょっとなんか食い物買っていこう。
どうせ長居するっしょ?」

「だね。
そうしようっ」

と佳奈。
しぶしぶ恭子も頷き購買部で色々と買い込み、パソコン室へ向かった。
階段を下り、パソコン室に入ろうと前を向く…

「あら、お出まし?」

絵里が受付で微笑んでいる。

「係なもので」

と恭子。
が…

「へぇ、クラスの係はやらないでこっちの係は守るわけね」

と佳奈を見て言う。
何も言えないでいると…

「あぁ、中でお客さん待ってるわよ。
すっごいイケメンさん」

と一言。
思わず足が止まる佳奈。

「あぁ、ありがと」

それを察したか、貴子が言い、とりあえず中へ入る。

「奴はいないの?」

恭子が準備室を見る。
が…

「くそったれ男っ」

誰もいない準備室を見て怒鳴る。