先生のビー玉

佳奈が貴子を見る。

「相手にするな。
バカだからあいつは」

とボソッと呟く。
少し笑う佳奈。
すると、

「戸田、何笑ってる?」

と彼が振り向く。

「い、いえっ」

「聞こえたぞ~」

と笑う彼。
自分のほうに振り向かせようと必死で話しかける絵里。
すると…

「あんた、そんなに大きな声で笑った?」

と貴子。
首をふる佳奈。
ニヤリと笑って歩く貴子。

「貴子…怪しいよ」

「ふふふ…」

「っていうか怖い」

笑いながら佳奈が貴子を叩いていた。
それから2週間、放課後はパソコン室に通った。
時には、1時間はクラスの手伝いをし、部活に行ったりもした。