先生のビー玉

「そうだ。
お前のクラスは何をするのか?」

「内緒です。
当日来てくださいよ」

「なんだそれ?」

「そういう先生のところは?」

「あぁ、なんか喫茶店するとか何とか言ってたな。
一般公開だからイケメン探すとか誰かさんと同じようなこと言ってた」

「あぁ、恭子ですね」

佳奈が言うと、笑いながら頷いていた。
そして彼が昔の文化祭がどうだったかとかを話してくれた。
それがおもしろくて笑っていると…

「外まで笑い声が聞こえてくるぞっ」

「あ、もうそんな時間か?」

「そう、もう7時過ぎてるぞ」

結局、貴子がやってくるまでパソコン室で作業を続けていた。
あわてて片付けると職員室に向かう3人。
途中でこちらに歩いてくる生徒と鉢合わせする。

「こんな時間までやってるんですか?」

と言ったのは…絵里だ。

「ん?あぁ、色々と大変でな」

と彼。

「私にできることがあれば何でも言ってくださいよ。
何でもしますよ」

とサッと彼の隣に入り込んで話し始める。