先生のビー玉

「ん?どうかしたか?」

彼が佳奈を見た。

「え?あぁ、なんでもないです」

「お前…最近寝てるか?
眼の下…クマができてる」

「うそっ」

眼の下を触る。

「はははっ少しは寝ろよ。
と、今日はこれをやってくれるか?」

と何かを渡そうとしたが…
何やら探し始める。

「先生?」

「ん?あれ?あぁ、これこれ」

と手書きで書かれた用紙を渡された。

「名簿ですか?」

「あぁ、とりあえず受付をしなきゃいけないんだと」

「分かりました」

彼の隣のパソコンで作業を始めた。
席を立ち、少し外を眺めていた彼…

「お前…やっぱり早いわ」

佳奈がキーボードをタイプするのを見て感心していた。