「あ、そうか。
今日は別の生徒の面接だったんだな。
戸田、あと1時間は余裕あるぞ」

池田の机で必死で書いている佳奈。
蚊帳の外状態の絵里。

「先生、佳奈…どうしたんですか?」

彼に聞くと、

「ん?後に分かるよ」

「教えてくれないんですか?」

「まぁ、そう言うことだな」

「なんだかずるい」

絵里が言うと、それを見た彼…

「何言ってんだ?」

笑いながら言っている。
すると…

「なんだか仲間はずれ」

と普段、絶対に見せないような態度を取っている。
何かを言おうとした彼…がその時。

「会長、パソコン修理できたそうですよっ」

生徒会の生徒が職員室を覗き込んで言った。

「あぁ、分かった」

面倒臭そうに言う彼女。
すると…

「安藤、良かったな」

席を立つ彼。
どうやら、内線がかかってきたようだ。