風が吹く中で

「!!…ま…雅人さん!?」


俺は無言で由岐の腕を掴み抱き上げた


「ま…待って…」


腕の中で暴れる由岐を無理やり俺のベッドに下ろし、覆い被った


「雅人さん!離して…辛くなる…から」

初めて聞く由岐の泣き声が耳に響く