風が吹く中で

…雅人さんの気持ちが変わらなければ卒業式の日にここを出て行きます…


初めて会った時に言われた言葉を思い出した。俺は自分の事しか考えていなくて…由岐は何も言わずに我慢していたんだ

由岐は頭を下げ、顔を上げた。


無理に微笑む由岐を見ると胸が苦しくなった