風が吹く中で

無意識だったかもしれない


開くことのなかった隣の部屋に続く襖
俺はそっと開けていた


アイツが来て初めて入る六畳の部屋


布団の中で眠る彼女の他には持ってきただろう荷物が2つあるだけ


少し寒く、窓もない小さな部屋にうずくまって眠る彼女


上からのぞき込むと俺は動けなかった