私の頭を撫でながら
「イチ……」と
ため息まじりの声を出し
先生は顔を近づけてきた
もう、いっつもそう
進歩なし
先生にとって
男女の仲直り法は
全てエッチなのだろうか?
ぷいっと顔を背けると
先生の唇は頬に当たる
頬に当てたまま
不満げに唇を尖らせ
「イチ~~~」と言って
かぷっと大きな口を開け
そのまま頬を噛んできた
「やめてよぉ~」
まだ胸の中
イヤなモヤモヤで
いっぱいなのに
ほいほいキスなんかするか
両手で先生の胸を押し
身体からはがそうとするけど
逆に体重をかけられて
押し潰されそうになる
「重いって」
言葉を無視してグググって
身体を私に預けるように
先生は抱きつき
「オレのこと好き?」
ドキンってした
ほとんどズキンに近い
ドキンだった
「オレのこと好きって言え」
肩に鼻先を押し付けたあと
何も言わない私の耳たぶを
先生は強く噛んだ



