夜、パパが学校から
帰ってきて
すっかり出かける用意をして
待ってた私たちを見て
「ほんっとーに
大したことないんだぞ?
見舞いなんていらないんだぞ?」
しつこいくらい言った
私は青波を抱っこして
お見舞いの品を持ち
「なに言ってるの
お義父さんには
たくさんお世話に
なってんだから
青波の顔も全然見せてないし
行かなきゃダメだよ」
むぅぅ……って
パパは顔をしかめる
なんで そんなに嫌がるんだろ?
私の方が緊張してる
っていうのに
渋々って顔で
パパは車を運転し
病院まで行く
ロビーに入ると
閑散としてて
付き添いの人だろうか
大きな紙袋持った人と
すれ違った
お義父さんの病室へ向かう途中
エレベーターの中で
渋い表情のパパが
「ホントーに見舞いなんて
いらないのに……」
ボソッと低い声で呟いた
私は眉を寄せ
「……ねぇ、パパ
何でそんなに嫌がるの?
お義父さんの病状に関わらず
入院されたなら
お見舞いに行くのは
当然でしょう?」
よいしょ っと
ずり落ちてきた青波を
抱き直すと
エレベーターが着いて
ドアが開いた



