ケータイ画面を見ながら
今 撮った青波の画像を確認して
辻井さんは
「今、私さー
ここのM大通ってんだけど
一ノ瀬さんはえらいよねぇ」
「えらいって……
そんな全然だよ?」
「えらいよー
そんな子供 育てちゃったり
お気楽な大学生の私とは
住む世界違うっていうか
次元違うよね?」
「そんなことないよ~」
笑って手を横に振った
『えらい』って言われてるのに
褒められてる気が
全然しない
「三島センセーによろしく」
なんて軽く手を上げ
去って行った彼女の背中を
ぼんやり見つめ
高校の友達なんかに
おもしろおかしく
メール回すんだろーな
「………まま」
青波が手を伸ばして
ソフトクリームを
催促してた
ソフトクリームは
少し溶けて
コーンに垂れてきてる
慌てて少し舐めて
スプーンですくい
青波の口へ運んだ
しかし、すっかり変わってたな
ふわふわパーマ可愛かったな
私、最後に美容室 行ったの
いつだっけ…………?
半年は確実に行ってないな
パパはカラーだなんだって
月1で行くんだよな~
……ま、別に
ヘアスタイルなんて
こだわらないけどさ
美容室行く暇があるなら
寝たいし



