パパは青波を抱っこして
「青波いたら時間経つのが
めちゃくちゃ早いもんな
こないだ生まれたと思ったら
もう歩くようになってるし
この分だと
朝起きて気が付いたら
青波が大人になっててさ
『親父、オレ結婚するから』
なんて言ってきそうで
少し怖いよ」
それは少し極端だなと思う
逆に
今がいっぱいいっぱいの私には
青波が大人になったら…
なんて想像つかないし
青波はずっと私のそばにいて
ずっと甘えん坊でいる気がする
まあ、時間経つのが早い
ってのは同感だけどね
「青波が結婚なんて
イヤだなぁ」
私の言葉に
「ええ?」って
パパは少し驚いた声を出した
「私ね、青波が
幼稚園くらいになったら
『将来ママと結婚する』って
プロポーズされるのが
密かな夢なの」
「うーわ、バカな親がいたよ
っていうか
オレの立場はどうなるんだ?」
「さあ?どーでもいいよ」
「ひっどいなぁ、イチ」
少しすねたパパの
腕の中にいる青波に
「ね、ママと結婚しよーね」
そう言ってキスをする
そんな私と青波を
パパは目を細めて見て
この瞬間、地球上で
一番幸せなのは私達だと
1mmの迷いも不安もなく思った
幸せが ここにある
先生と私と青波
何か1つ欠けたら
得られない
3人だけで
3人だから
作れる幸せが
ここにある



