ラブリーホーム*先生の青③





暗い寝室を
揺りかごのように
身体を揺らしながら
ぐるぐる歩き回ること40分



腕の中
青波がやっと眠ってくれた



キュッと口を結んだ
その寝顔を見て
ため息を一つついてから
そぉ~っと、布団に座る




まだ、まだだよ
まだ布団に下ろしちゃダメ



この揺れが止まった状態で
抱きしめること数分



ゆっくり、ゆっくり
青波の身体を布団に乗せる



両腕を
青波の身体の下にしたまま
伸びをした猫のような
不自然な格好で
青波の寝顔を確認



………よし、起きる気配なし



青波の脚の下の
右腕から 静かに抜き


完了の後
最大の難関と言っても
過言じゃない


首の下の左腕を
自由になった
右手のサポートを受け
慎重に引き抜く



ここで青波が目覚めたら
40分の苦労がパアなのだ



そぉ~っと、そぉ~っと
左手の指先が
青波のうなじを通り抜けると



ホッと一安心



仕上げに
布団をかけたら任務終了




はあ~、
ママ今日もひとまずお疲れ


なんて心の中で呟く


「ひとまず」なところが
なんだけどね