暗い寝室を
揺りかごのように
身体を揺らしながら
ぐるぐる歩き回ること40分
腕の中
青波がやっと眠ってくれた
キュッと口を結んだ
その寝顔を見て
ため息を一つついてから
そぉ~っと、布団に座る
まだ、まだだよ
まだ布団に下ろしちゃダメ
この揺れが止まった状態で
抱きしめること数分
ゆっくり、ゆっくり
青波の身体を布団に乗せる
両腕を
青波の身体の下にしたまま
伸びをした猫のような
不自然な格好で
青波の寝顔を確認
………よし、起きる気配なし
青波の脚の下の
右腕から 静かに抜き
完了の後
最大の難関と言っても
過言じゃない
首の下の左腕を
自由になった
右手のサポートを受け
慎重に引き抜く
ここで青波が目覚めたら
40分の苦労がパアなのだ
そぉ~っと、そぉ~っと
左手の指先が
青波のうなじを通り抜けると
ホッと一安心
仕上げに
布団をかけたら任務終了
はあ~、
ママ今日もひとまずお疲れ
なんて心の中で呟く
「ひとまず」なところが
なんだけどね



