「ほら、食えよ」
食後、リビングのテーブルで
青波は ほぼ手づかみ状態で
ケーキを食い
わざわざオレが
皿にケーキを乗せて
出してやってるのに
イチは背を向けて
じゅうたんの上
ひざを抱え座り
テレビを観てる
「イチ!いい加減にしろよ」
「……………」
オレが何を言っても
ムスッとした顔で
音楽番組に見いってる
そもそもオレが何をした?
エリナちゃんとチューしたか?
エリナちゃんの乳をもんだか?
エリナちゃんとエッチしたか?
な~んにもイイ思いなんて
してないのに
なんでオレが
ここまでコケにされなきゃ
ならんのだ―――――――
…………そうか
……………そうかよ
イチに出した
ケーキのフィルムをはがす
下の銀紙もはずし
手づかみして
ソファーから立ち上がる
イチの背後に
そっと回り
………イチよ
覚悟しやがれ
分からず屋め
ガバッ
「……っ!な、なにっ!?」
ひざを抱え座るイチを
背中から脚と片腕で抱きしめる
「ちょっ………先生っ
なにすんのよっ!」
じたばた暴れるイチを
脚でガッチリ押さえて
「イチよ、
オレの愛を食らえーっ!」
「はあっ?……え?
うぐっ!むぐっ!」
手づかみしたケーキを
無理やりイチの口に
押し付けてやった



