ラブリーホーム*先生の青③





道草をくって帰ってきた先生はどこか変だった



最近では青波と一緒に
布団に入ってたけど


今日はリビングのソファーで
一人、もう少し飲んでると
ぼんやりテレビを見てた



どこに行ってたのか
何をしてたのか



青波を寝かしつけてから
リビングに戻ると
背もたれに深く寄りかかり
天井を見上げてる先生がいた



私が隣に座っても
先生はそのまま
身動ぎ一つしなかった



「今日……」


今日、どこに行ってたの?
私が最後まで言う前に
先生が口を開く


「郁弥のお母さんの見舞い」



てっきり、ろくな事じゃないと想像してたから


「え?」って少しすっとんきょうな声が出た



先生はお見舞いに行って
見て聞いた事を
抑揚のない声で話し


「帰り道から、ずっと考えたんだ。郁弥の辛い事をどうしたら楽にしてやれるのか……」


だけどって
先生は背もたれから
身体を起こして
足元に視線を落とし


「………わからないんだ
考えても仕方ない事が邪魔してオレの思考を止める……」



困ってる子を見つけたら
オレが絶対何とかするーって
突っ走るタイプ人なのに
珍しく弱気だった