ラブリーホーム*先生の青③





「おはようございます
市花さん」



朝6時、キッチンで
朝食とお弁当の材料を
冷蔵庫から出してると


きちんと着替えを済ませた
郁弥くんが爽やかな挨拶を
きめてきた



……きめてきた
って表現はおかしいか



「お、おはよう
郁弥くん早いねぇ」


はっきりとした郁弥くんの声に比べると、私の声はもろ寝起きな感じ



「何かお手伝いすること
ありませんか?」


「……え、ええと」


朝一番で
そんなキラキラした瞳を
向けられても……


「だ、大丈夫だよ
何もないから
朝ごはんできるまで
ゆっくりしててね」


ニッコリ笑うと
郁弥くんは少しうつむき


「そう、ですか」


とぼとぼ
リビングへ行く背中は
何だか しょんぼり
してるように見える


……え?え?
私、悪いこと言ったかな?



「あ、郁弥くん
コーヒーでも飲む?」


何とか 取りつくろうと
声をかけてみたけど


「あ、いえ
ボク飲めないんで」


すみません。って
軽く頭を下げて
郁弥くんは部屋に戻って行った



………そうか
郁弥くんはまだ
コーヒーが飲めないんだ


っていうか
小5の男の子との
コミュニケーションの取り方が
さっぱりわからないよぉ~