夕方から訳もなく
青波は不機嫌で
怒ってるみたいに泣いていた
日曜日だってのに
パパはなんだか1人で
勢いよく出かけて
……こーゆー
青波を見て欲しい時に
いないんだから
ある意味、すごいよ
ぐずり続ける青波を
おんぶして
夕食のおかず
ポテトサラダを作るべく
せっせとおいもを
つぶしてると
……ガタガタ!
玄関の方から
何やら物音が聞こえ
「イチー!ちょい手伝ってー」
私を呼ぶ
パパの大きな声が響いた
………ったく
夕方の主婦は
忙しいんだぞ~
ドスッと一度だけ
イライラを込め
おいもをつぶし
「は~い、どーしたの?」
キッチンを出て
玄関に向かうと
目に入ったデカイ荷物
玄関マットの上の
茶色い紙で梱包された
その荷物を見て
「……なに、買ってきたの?」
眉をよせる私に
少し汗ばんだ
満面の笑顔をパパは向けた
「布団だよ」
「布団っ!?」
なんでっ?
布団なら一組
一応余分にあるのに
「ただの布団じゃないぞ」
「え?」
「ダブルサイズの布団だ」
「ダ、ダブルサイズ?」
「そ。ほら寝室に運ぶの
手伝ってよ
ここまで運ぶので
オレ、疲れた」



