ラブリーホーム*先生の青③




夕方から訳もなく
青波は不機嫌で
怒ってるみたいに泣いていた



日曜日だってのに
パパはなんだか1人で
勢いよく出かけて



……こーゆー
青波を見て欲しい時に
いないんだから
ある意味、すごいよ


ぐずり続ける青波を
おんぶして



夕食のおかず
ポテトサラダを作るべく
せっせとおいもを
つぶしてると




……ガタガタ!



玄関の方から
何やら物音が聞こえ



「イチー!ちょい手伝ってー」



私を呼ぶ
パパの大きな声が響いた



………ったく
夕方の主婦は
忙しいんだぞ~



ドスッと一度だけ
イライラを込め
おいもをつぶし



「は~い、どーしたの?」



キッチンを出て
玄関に向かうと
目に入ったデカイ荷物



玄関マットの上の
茶色い紙で梱包された
その荷物を見て



「……なに、買ってきたの?」



眉をよせる私に
少し汗ばんだ
満面の笑顔をパパは向けた



「布団だよ」


「布団っ!?」


なんでっ?
布団なら一組
一応余分にあるのに


「ただの布団じゃないぞ」


「え?」


「ダブルサイズの布団だ」


「ダ、ダブルサイズ?」


「そ。ほら寝室に運ぶの
手伝ってよ
ここまで運ぶので
オレ、疲れた」