ラブリーホーム*先生の青③





嫌がらせになっても
拒否られて傷ついても
オレがイチを掴んで
離さなければ
大丈夫だよな、絶対



隣にいる
イチの手を握ろうと
そっと手を動かしたとたん





「ふんぎ――――――――」




イチはボスッと
オレの胸にグローブを押し付け



「やだ、青波、起きちゃった
はいは――い
今、行くからね――」



大きな声で言いながら
オレに背を向け
スタスタ
部屋を出て行く




……ふっ
子持ちの夫婦なんて
こんなモンだよな



……泣いてなんかないさ
手なんて いつでも握れるし








アトリエに
だいたいの荷物を入れ
ぐるりと見渡し



ここ布団敷くスペースねぇな



キャンバスやイーゼル
画材とか全部
隅に片付けても
普段使う荷物入れたら
オレ1人寝転がれる
スペースがない




どーすんだよ、オレ



………ん?
これって
これって
チャンスじゃないッスか?






「イチ!イチ、イチ、イチ」



リビングで寝起きの青波に
ヨーグルト食わせてたイチに



「オレ、ちょーっと
出かけてくるわ」



「……あ、うん」



めちゃくちゃ
ナイスアイデアに
浮かれてたオレに
イチはあっけにとられた
顔してた