【キミ愛 もうひとつのLove story】光のある場所へ―穗乃ちゃんside―





「咲哉さん?私が……何か作ろうか?」


「えっ?マジ?」



咲哉さんが驚いた声を出した。


そんなに大きな声を出さなくても……。



「うん……」


「穂乃ちゃんって、料理出来るの?」



えっ?バカにしてる?


料理が出来なさそうに見える?



「えぇ~!出来るよ~!」



そう言って、私はホッペをプーと膨らませた。



「ゴメンゴメン」



咲哉さんは私のホッペを軽く突っついた。



「じゃー…穂乃ちゃんに何か作ってもらおっかな?」


「うん」


「買い物、行こ?冷蔵庫の中、空っぽだから」



咲哉さんはそう言って、ベッドから上半身を起こした。