ねぇ、咲哉さん? 私……今、凄くドキドキしてる。 痛いくらいドキドキしてる。 自分の耳にも響いてくるくらいドキドキしてるよ。 咲哉さんにも私のドキドキが届いてる? 咲哉さんと離れたくないよ……。 私の傍にいて欲しいの。 誰でもいいわけじゃなくて、咲哉さんがいいの……。 だって、私は……咲哉さんのことが……。 好きだから――。 広いベッドの真ん中で、私と咲哉さんは寄り添うように寝た。