咲哉さんの胸に顔を埋めて、肩を震わせながら泣いた。
咲哉さんは何も言わず、ただ……私を強く抱きしめていた。
「穂乃ちゃん……帰ろ?送って行くから……」
「……やだ……帰りたく…ない……」
私は首を激しく左右に振った。
お願い……1人にしないで?
「穂乃ちゃん……」
「お金なんかいらない……。このまま……朝まで傍にいて……」
私は顔を上げて、咲哉さんを見た。
咲哉さんが私の頬にそっと指をあてた。
私の体が"ビクッ"と反応する。
「わかった…。だから…もう泣かないで……」
咲哉さんは再び私の体をギュッと強く抱きしめた。



