「嘘だろ?」
咲哉さんがポツリと呟いた。
「嘘じゃないよ…」
「でも俺にはキミが嫌がってたように見えたけど?」
「だって…あの男がいきなり金出すの渋るから…。あんなオヤジとボランティアでセックスするわけないじゃん」
私はそう言ってクスクス笑った。
「脅しかけたらやっと5万円出す気になったのに…。咲哉さんが邪魔するから……」
咲哉さん……。
もう、私に構わないで……。
私は、アナタが知ってるような純粋な女の子とは違うの。
「咲哉さん?」
「………ん?」
「私、行くね。次は邪魔しないでね」
私はそう言って、ニッコリ微笑むと咲哉さんに背を向けた。
さようなら……咲哉さん……。
「待って!」
咲哉さんは私の腕を掴んだ。
どうして?
私にはもう構わないで……。
お願いだから……。
私は涙を必死に堪えていた。



