私のおでこに軽くキスをする咲哉さん。


4年前、雨の日に咲哉さんと出会った。


翔と別れた時も雨が降ってて、雨の中、私をギュッと抱きしめてくれた。


あの頃の私は、暗い暗い箱の中にいた。


光も希望もなにもない箱の中。


そんな私を光のある場所へ咲哉さんは導いてくれた。


暗い箱の中から私を出してくれた。


寝室の窓から降り注ぐ太陽の光。


私を抱きしめる咲哉さんの腕。


隣には愛しい娘の光璃。


今は光も希望もある明るいとこにいる。


愛する人がいる。


愛する家族がいる。


光や希望が絶えることのない幸せが続きますように……。


ずっとずっと続きますように――。




―END―