私は寝室のカーテンを開ける。


まぶしい光が部屋に降り注ぐ。


私は、咲哉さんと光璃のいるベッドに上がった。


私の体を片手でギュッと抱きしめる咲哉さん。


咲哉さんの広い胸に抱かれる私と光璃。



「光璃、おはよう」



私は光璃に笑顔でそう言った。


目に涙を溜めた顔でニコッと笑う光璃。



「なぁ、穗乃ちゃん?」


「ん?」



私は顔を上げて、咲哉さんを見た。



「今日、どっか行こうか?動物園とかさ」



咲哉さんが優しく微笑む。



「えっ?でも……咲哉さん、あまり寝てないんじゃない?」


「俺は大丈夫だよ。明日も休みだしさ」


「本当に大丈夫?」


「あぁ、大丈夫」


「じゃー私、お弁当作っちゃおうかな?」


「マジ!?」


「うん」



咲哉さんが私と光璃を再びギュッと抱きしめる。



「光璃、動物園に行こうか?」



咲哉さんが光璃にそう言うと、さっきまで泣いてた光璃は"キャッキャッ"笑っている。