「うわぁーん!」 寝室から光璃の泣き声が聞こえてきた。 起きちゃったかな。 ヤバい……咲哉さんが起きちゃう。 昨日、遅くまでパソコンに向かって持ち帰りの仕事をしていた咲哉さん。 今日は休みだから、ゆっくり寝かせてあげたかった。 私はガスの火を止めて、キッチンからリビングを通って、寝室に行った。 寝室のドアの前に立つと、泣き声がピタリと止まった。 あれ? また寝ちゃった? 私は寝室のドアを開けた。