カラオケに行った後、翔が1人暮らししている部屋に帰ってきた。


玄関を入ると、翔がいきなりキスしてきた。


舌を絡めた深いキス――。



「…………んっ……」



思わず声が漏れる。


翔の唇が首筋を這う。


右手は制服の中にスカートの中に入ってきた。



「……翔?……ここでは……ダメだよ……」


「じゃー……ベッド行く?」



翔が耳元で囁いた。


私は"コクン"と頷く。



「穗乃香はエッチだな」



翔はクスッと笑うと、私の体を抱き上げて、寝室へと入った。


翔から本気で愛されてると思ってた。


翔との楽しい時間が、ずっと続くと思ってた。


でも……。


楽しくて幸せに感じていた翔との関係は、終わりに向かって進んでいたんだ――。