咲哉さんからのサプライズプレゼント。


私は着ていた服を脱いで、咲哉さんが用意してくれたウェディングドレスを着た。


鏡に映るウェディングドレスを着た私。



「よく似合うわ」



青木先生が私の後ろに立って、そう言った。


シンプルなウェディングドレス。


咲哉さんの優しさが沢山詰まったウェディングドレス。



「泣いてちゃ、メイクが出来ないわよ」



泣き続ける私を見て、青木先生がクスッと笑った。



「ゴメン……なさい……。嬉しくて……涙が止まらない……です……」


「嬉しい涙は結婚式まで取っておきましょうね。さっ、こっちに来て座って?」


「はい」



私は青木先生に言われて椅子に座る。


青木先生がメイクと髪をセットしてくれた。


メイクと髪のセットが終わって、子供たちが作ってくれたブーケを持つ。


時間が来たからと職員の女性が呼びに来た。