マンションに帰って、咲哉さんと一緒にお風呂に入ってから、早めにベッドに入った。
咲哉さんは何も言わず、私をギュッと強く抱きしめる。
「咲哉さん、苦しい……」
私がそう言うと、抱きしめている手を少し緩めた。
「穂乃ちゃん……」
耳元で囁く私の名前。
咲哉さんの低い声を聞いてるだけで、体全体がとろけるように熱くなる。
咲哉さんは私の唇にキスをした。
軽いキスから深いキスへ――。
体中にキスの雨を降らせていく。
そのたびに口からは甘い吐息が漏れ、体は"ビクッ"と反応する……。
咲哉さんの背中に腕を回して、ギュッと力を入れた。



