【キミ愛 もうひとつのLove story】光のある場所へ―穗乃ちゃんside―





「ゴメン、待った?」


「いや、さっき着いたとこ。本当はもっと早めに着く予定だったんだけど、この雨だろ?すっげー渋滞でさぁ……」



翔は笑いながらそう言った。



「ゴメンね~」


「いいよ。それより飯行かね?」


「うん。あっ!私がご馳走するよ。迎えに来てくれたお礼に」


「マジ?」


「うん。好きなもの食べていいよ」


「やったー!俺、腹ペコペコ」


「私も」



そう言って、お互い顔を見て、笑い合った。



「じゃー行きますか!」


「うん」



翔は車をゆっくり発進させた。