「ゴメンって……何?」
私の目にあふれた涙は、ポタポタと名刺の上に落ちていった。
私は振り向いて咲哉さんを見る。
「…………ゴメン……」
ただただ謝るだけの咲哉さん。
「正直に話して欲しかった……」
何で嘘ついたの?
「…………うん」
咲哉さんは床を見つめたまま、そう小さく呟いた。
「ねぇ?何で……うちに行ったの?」
「それは……」
咲哉さんはそう言って、言葉を詰まらせた。
「話せないの?」
私には話せないこと?
何で?どうして?
私の頭の中には、そればかりがグルグル回っていた。
咲哉さんは無言で首を左右に振った。
「勝手なことしないで……」
私は静かにそう言った。



