食後――。
私は咲哉さんとリビングでくつろいでいた。
「咲哉さん?」
「ん?」
「聞いていい?」
咲哉さんの"用事"が気になっていた。
「いいよ」
「どこに行って来たの?」
「えっ?」
咲哉さんは驚いたような声を出した。
私に言えない用事だったのか……。
咲哉さんは"えっ?"と声を出したきり黙ってしまった。
何を考えてるの?
言い訳?
「咲哉……さん?」
私は咲哉さんに声をかけた。
「………ん?」
「私には……言えないとか?」
「そんなことないよ」
咲哉さんは微笑んで、私の頭を撫でた。
「学校で瑞樹の手伝いしてたんだ……」
そう言う咲哉さんの顔は笑ってた。
「そうなんだぁ」
じゃー何で、さっきは黙ってしまったの?
「あぁ。俺、風呂に入って来るな。一緒に入る?」
「あ、ううん。私は後でいいよ」
「そっか……」
咲哉さんはリビングを出た。
本当に川瀬さんの手伝いをしてたの?
本当は私に言えない何かがあるんじゃないの?
脱衣所のドアが閉まる音が聞こえた。
咲哉さんがお風呂に入ったことがわかった私は、リビングを出て寝室に行った。



